【東京23区】学童格付けマップ。全員入れる区と超激戦区の決定版

⚠️ 【データ基準】

2026年時点の教育資金デザインラボ独自調査(各区の要綱・待機児童データ等の分析)に基づいています。最新情報は必ず各自治体・施設の公式HPをご確認ください。

東京23区の学童事情は、まさに戦国時代です。 恐ろしいのは、道路一本挟んで隣の区に行くだけで、ルールが別世界のように変わるケースが普通にあるということです。

A区では「申請書一枚で全員入れますよ(月数千円)」と言われるのに、隣のB区では「定員オーバーです。キャンセル待ちをしてください(月8万円の民間へどうぞ)」と宣告される。これが、23区のリアルです。

今回は、当ラボが全23区の制度・要綱を独自調査し、「共働き家庭の生存難易度」に基づいて4つのランクに格付けしました。 これから家を買う人、引っ越しを検討している人は、予定の区がどこに当てはまるか、冷静に確認してください。

なお、学童のコスト構造(なぜ最大で1,000万円の差がつくのか)に関しては、以下の記事で解説を行なっております。まだ読まれていない方は、先にこちらをご覧ください。

目次

格付けの基準(定義)

ランキングを見る前に、評価軸を共有します。単なる「倍率」だけでなく、入室要綱や現場の実態を加味し、「フルタイム共働きが、追加課金なしで生存できるか」を基準に判定しています。

Sランク:全員入れる。追加課金ゼロ(公立完結)

Aランク:全員入れるが、18時以降の利用には審査がある

Bランク:定員制。点数が低いと落ちる(民間課金のリスク大)

Cランク:絶望的。激戦すぎて民間利用が前提(家計危機リスク最大)

東京23区 学童格付けマップ(2026年版)

当ラボの調査に基づく、東京23区の学童格付けマップは以下となります(2026年版)。 ※費用に関しては、子供2人をベースに記載しております

ランキングを見る前に、評価軸を共有します。単なる「倍率」だけでなく、入室要綱や現場の実態を加味し、「フルタイム共働きが、追加課金なしで生存できるか」を基準に判定しています。

【Sランク】聖域(希望者全員入れるエリア)

対象区: 千代田区、世田谷区、江戸川区、板橋区、品川区、北区、豊島区、港区、渋谷区

状態:申し込みさえすれば、100%入れる

【Aランク】条件付き安心(二階建てエリア)

対象区: 中野区、大田区、新宿区、荒川区

状態: 居場所は100%あるが、18時以降は選考あり

【Bランク】激戦(定員厳格エリア)

対象区: 練馬区、足立区、杉並区、目黒区、台東区、葛飾区、墨田区

状態: 親の点数(就労時間)勝負。公立に落ちれば月8万円〜コース

【Cランク】

対象区: 中央区、江東区(特に豊洲・有明エリア)、文京区

状態: 公立はパンク状態。民間学童の確保が前提のサバイバル

各ランクのリアルと生存戦略

ここでは、各ランクの具体的な実態と、そこで共働き家庭が生き残るためのポイントを解説します。

【Sランク】 聖域(希望者全員入れるエリア)

「申し込みさえすれば、100%入れる。しかし、そこは『楽園』とは限らない」

  • 費用負担: 自動的に「公立コース(月額数千円〜8,000円程度)」が確定

これらの区は、 世田谷区の「新BOP」や江戸川区の「すくすくスクール」のように、学校内の施設を全児童に開放しており、就労要件に関わらず居場所が確保されています。制度上、「落ちる」という概念が存在しないため、小1の壁に怯える必要はありません。

ただ、「全員入れる=天国」と考えるのは早計です。Sランクの多くは、学校内施設(教室や体育館)を活用して全児童を受け入れる「全児童対策事業」を行っています。その結果、以下のような大規模化の弊害が頻発しています。

① 「動物園」状態の喧騒

定員がないため、1つの拠点に100人〜200人規模の児童がひしめき合うことがあります。特に人口密集地では顕著です。繊細なタイプのお子さんにとっては毎日がストレスになり、行きたがらなくなるケースも少なくありません。

② 「見守り」であって「保育」ではない

スタッフの数に対して児童数が圧倒的に多いため、一人ひとりへの手厚いケアは期待できません。「宿題を見る」「喧嘩の仲裁」といった細かい対応は難しく、基本的には「安全な場所の提供」に留まります。

③ 高学年の居場所問題

制度上は6年生まで利用可能ですが、高学年になるとその騒がしさを嫌って利用しなくなる子が続出します。「行ってもつまらない」「うるさい」という理由で、結局は民間学童や塾への切り替えを迫られるパターンもあります。

【Aランク】 条件付き安心(二階建てエリア)

「居場所は100%あるが、18時以降は選考あり」

  • 費用負担: 工夫次第で「公立コース」を維持可能です。

このエリアの特徴は、学童機能が「二階建て構造」になっていることです。

<1階部分>:誰でも入れる

17時頃までの「遊び場機能」。誰でも利用可だが、おやつが出ない等の制約がある

<2階部分>:選考あり

18時〜19時までの「育成機能」。おやつ・保育的なケアがあるが、就労要件などの審査がある

フルタイム勤務の場合、当然「2階部分」を狙いますが、ここには定員があります。もし漏れた場合、17時までの居場所しか確保できず、その後の空白時間をどう埋めるか(習い事の併用など)に頭を悩ませることになります。

【Bランク】 激戦(定員厳格エリア)

「親の点数(就労時間)勝負。公立に落ちれば月8万円〜コース」

  • 費用負担: 運と点数次第。公立に落ちれば「民間コース(最低でも月8万円)」へ転落する、ギャンブルエリア

昔ながらの公設公営が多く、質は安定していますが、定員が決まっています。保育園と同じく指数(両親フルタイムか等)で厳密に順位付けされ、定員から溢れたらアウトです。特にマンション建設ラッシュの地域では倍率が跳ね上がっており、警戒が必要です。

さらに、このエリアで恐ろしいのが「小4の壁」(あるいは小3の壁)です。低学年が優先されるため、小3の3月末で強制的に卒業となるケースが多いです。高学年になっていきなり放課後の居場所を失う放課後難民のリスクを計算に入れておく必要があります。

【Cランク】 修羅(構造的欠陥エリア)

「公立はパンク状態。民間学童の確保が前提のサバイバル」

  • 費用負担: 最初から「高付加価値コース(月15万〜)」を覚悟すべき。

タワーマンション建設ラッシュ等で子供の数が爆発的に増え、公的リソース(学校や学童のキャパシティ)が完全に崩壊しています。待機児童が常態化しており、「両親フルタイムでも公立に入れない」ことが珍しくありません。

そのため、多くの家庭が防衛策として高額な民間学童をキープせざるを得ません。しかし、その民間学童ですら入学2年前からの予約が必要なほどの争奪戦です。このエリアに住むなら、「高い家賃」に加えて「月15万円〜の学童費」を払える経済力が必要となります。

結論:この記事をきっかけに、最新情報の確認を

これから家を買う予定がある方は、物件価格や駅距離だけでなく、必ずその自治体の最新の学童事情もご自身で調べてください。

この記事で紹介したランクは、あくまで教育資金デザインラボの調査時点(2026年)での傾向に過ぎません。自治体の制度は毎年変わります。「去年までは全員入れたのに、今年から定員制になった」というケースもありえます。

  • 役所のHPを見る: 待機児童数や入室基準指数を確認する
  • 役所に電話する: 「来年小1ですが、フルタイムなら入れますか?」と直球で聞く。

この確認の手間を惜しまないことが、教育費を守るための唯一の方法です。

さて、自分の住む区の状況を把握できたら、次は現場の確認です。Sランクだからといって安心はできません。「夏休みの弁当は?」「宿題は見てくれる?」など、入ってから後悔しないための「究極の質問リスト」を用意しました。

次の記事で、見学に行く際に必ず持参してほしい「公式HPには載っていない、現場を実際に知るための質問リスト」をお渡しします。これを持って、実態をチェックしてきてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

教育資金デザインラボ代表。元日系投資銀行(IBD)出身のFP兼宅建士。
「お金の世界は嘘ばかり」という信念のもと、ポジショントークを排除した『数字に基づく資産形成術』を発信中。早大理工・英国大学院修了。都内で2児(2歳・0歳)を育てるパパ経営者。

コメント

コメントする

目次