前回の記事で、私たちは「現金ではなく、全世界株式インデックス(オルカン)を持つべき」という結論に達しました。まだ読んでいない方は、最初に以下の記事を読んでください。

理論はもう十分です。ここからは実践です。「毎月いくら積み立てるか」は各家庭によって異なりますが、「どの商品を選び、どうやってポイントを取りこぼさないか」という攻略ルールは、積立額が月3万円でも月20万円でも変わりません。
この記事では、あなたの家庭の目標額に合わせた新NISA設定の最適解(黄金ルート)を解説します。この手順通りに設定すれば間違いはありません。
商品選び:迷わず「オルカン」を検索せよ
いざ実際にファンドを購入しようと検索画面を開くと、似たような名前の商品が山ほど出てきて混乱するかもしれません。 結論から言えば、以下の商品を指名買いしてください。
- 商品名:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 運用会社:三菱UFJアセットマネジメント
- 信託報酬:年0.05775%(※業界最安水準)
これが、手数料・分散・実績のすべてにおいて現在、日本で購入できる最も優れたパッケージ商品です。
※ もし「eMAXIS Slim」が見つからない場合
お使いの金融機関によっては、上記の商品がない場合があります。その時は、必ず以下の3条件を満たす商品を探してください。
- 投資対象:全世界株式インデックスファンドであること(アクティブファンドはNG)
- 販売手数料:ノーロード(無料)であること
- ※購入時に手数料を取る商品はすべてボッタクリです。
- 信託報酬:年0.2%以下であること
- ※ここが0.5%や1.0%の商品は、長期で持つと利益が削られます。
商品名にインデックスと入っていても、手数料が高い地雷商品は山ほどあります。 必ずこの3点(特に信託報酬の安さ)を確認して、類似のファンドを選んでください。
※「S&P500(米国株)の方が儲かるのでは?」という意見については、以下の記事で詳しく比較・解説しております。まずは「オルカン」で間違いありません。

毎月の積立金額を指定(いくらが正解?)
次に、「毎月いくら積み立てるか」を入力します。
この金額は、適当に決めてはいけません。毎月いくらの積立を行なっていけば良いのかは各家庭の状況によって大きく異なります。詳細は、以下の記事で解説しておりますので、この内容をベースにしっかりと決めてください。
月5万円の人もいれば、月12万円の人もいるでしょう。
もう少し積立額を増やしたい場合
とはいえ、「本当はもっと積立額を増やしたい」というのが本音ではないでしょうか? その為に、真っ先に検討して頂きたいのが、「固定費(特に払いすぎている保険)」の断捨離です。 多くの日本人は、不要な保険に加入して、投資に回すべき未来の資産を削られてしまっています。誰でもノーリスクで資金を捻出できる「保険見直しの正解」は、以下をご覧ください。

老後不安でiDeCoを検討中の方へ
「老後対策にiDeCoも…」と焦っていませんか?教育資金の準備が未完了なら、60歳まで資金拘束されるiDeCoへの加入は推奨しません。老後のお金に関する誤解と、「まずは教育費に全振り」すべき理由を以下で解説します。

枠のルール:成長投資枠にもオルカンを詰めろ
金額が決まったら、次に迷うのが、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の使い分けです。
「成長投資枠という名前だから、ここには成長しそうな個別株を入れるべき?」 そう思うかもしれませんが、それは間違いです。
新NISAの2つの枠は、単なる箱の名前に過ぎません。中身(入れる商品)を変える必要はないのです。
- つみたて投資枠:オルカンを入れる
- 成長投資枠:ここにもオルカンを入れる
イメージとしては、1つ目の弁当箱(つみたて枠)がご飯で一杯になったから、2つ目の弁当箱(成長枠)にも同じご飯を詰める感覚です。教育資金作りにおいて、余計な味付け(個別株やアクティブファンド)は不要です。両方の枠を使って、淡々とオルカンを積み上げてください。
決済設定:必ず「クレカ積立」を経由せよ
商品と枠が決まったら、最後は引き落とし方法の設定です。ここで銀行口座からの引き落としを選んでしまうと本当にもったいないです。
必ず、その証券会社が指定するクレジットカード決済(クレカ積立)を選んでください。
- 現金決済:ポイント 0%
- クレカ積立:ポイント 0.5%〜1.1%(※証券会社による)
主要なネット証券であれば、必ず相性の良いパートナーカードが存在します。これを使って積立設定をするだけで、毎月確実に一定程度のポイントが獲得できます。これを拾わない手はありません。
【設定の黄金ルート】
- 優先順位①:月10万円までは「クレカ積立」で設定する
- 優先順位②:月10万円を超える分は「現金決済(証券口座引き落とし)」で設定する

ここで一つ、重要なテクニックがあります。 もし、夫(世帯主)一人の口座で月15万円を積み立てようとすると、クレカ積立の上限(10万円)を超えてしまい、残りの5万円分にはポイントが付きません。
これを回避し、ポイントを限界まで貰うには、夫婦で協力することです。
- 夫のNISA口座: 月10万円(クレカ積立)
- 妻のNISA口座: 月5万円(クレカ積立)
このように夫婦で口座を分け、それぞれがクレジットカードで決済すれば、合計15万円のすべてに対してポイントを獲得できます。
警告:教育資金で「個別株」に手を出すな
成長投資枠では、個別株を買うことも可能です。 しかし、教育資金作りにおいては厳禁としてください。多くの家庭が、世界株式インデックスを淡々と積み立てるというルールから逸脱して、資産運用に失敗するというのが現実です。以下の記事で解説しておりますので、是非読んでおいてください。

まとめ:一度設定したら、あとは「忘れる」だけ
お疲れ様でした。これで最強の資産形成マシンの構築は完了です。
- 商品はeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)」
- ※なければ「3つの条件」で探す
- クレカ積立でポイントを獲得する
- 月10万円を超えるなら夫婦で名義を分けることも検討する
ここまで設定したら、あとはずっと、相場が上がろうが下がろうが、売却せずに積立を続けて放置するだけです。 毎月自動でお金が積み立てられ、世界経済の成長とともに、子供の未来の学費が育っていきます。
では、最後に一つだけ残った選択。これらの設定をするのに、どこの証券会社で口座を開けばいいのか?
楽天証券、SBI証券、マネックス証券……。 ポイント還元率や使い勝手を比較し、当ラボが推奨する最適解を次の記事で提示します。


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