【金融教育】お小遣いでディズニーに1株投資。未成年口座の活用法

子供にお金の大切さを教えたい時、あなたならどうしますか?貯金箱に小銭を貯めさせるのも一つですが、これからの時代、もっとエキサイティングで実戦的な方法があります。

それが、子供自身の名義で株主投資家になってもらうことです。

今の証券インフラなら、駄菓子を買うような金額で世界中の資産に投資できます。この記事では、未成年口座を活用した究極の金融教育と、子供たちが大好きな「ディズニー」を題材にした株式投資の事例について解説します。

目次

「お小遣い」で世界を5つに分ける体験

投資と聞くと「数十万円の資金」が必要だと思われがちですが、今は違います。投資信託なら、100円から1円単位で購入可能です。

例えば、お小遣いの一部を投資に回すとしましょう。これを1本の投信に入れるのではなく、あえて100円ずつ5つの商品に分けて買わせてみるのです。

  • 100円:米国株式インデックス(S&P500)
  • 100円:日本株式インデックス(TOPIX)
  • 100円:インド株式インデックス
  • 100円:世界株式インデックス(オルカン)
  • 100円:手数料の高いアクティブファンド ※重要

こうして並べて数ヶ月放置すると、「アメリカは増えたけど、日本は変わらないね」といった会話が自然と生まれます。 そして、ここで最も重要な学びとなるのが、5つ目のアクティブファンドの存在です。

あえて「ボッタクリ商品」も買わせる

なぜ、教育資金デザインラボが決して推奨しない手数料の高いアクティブファンドをあえて買わせるのか。それは、「手数料がいかに利益を削り取るか」を肌感覚で理解させるためです。

インデックスファンド(手数料0.1%以下)と、アクティブファンド(手数料1.5%〜)を並走させると、多くの場合、アクティブファンドのリターンが手数料負けして劣後することに気づきます。

「なんでこっちのファンドは、こんなに増えないの?」と子供が聞いてきたら、教えてあげてください。「それはね、運用している会社が君の口座からたくさん手数料を取っているからだよ」と。

大人になって運用資金が大きくなってから間違った判断をしないように、子供のうちに100円で高い手数料という擦り傷を経験させておく。これこそが、将来の資産を守るための最強のワクチンになります。

1株投資で「本物の郵便物」が届く感動

投資信託だけでなく、具体的な会社を応援する経験も貴重です。今は1株から株が買えるため、数千円もあれば誰でも有名企業のオーナーの一員になれます。

ここで子供にとって最大の教育効果を発揮するのが、郵便物です。たとえ1株の保有であっても、決算時期になれば、子供本人宛の封筒がポストに届きます。

中には、その会社がこの1年でどんな仕事をしたかが書かれたレポートや、配当金の計算書が入っています。自分宛に上場企業から手紙が来たという体験は、子供を一人の大人として社会に繋げてくれます。自分がお金を出しているからこそ、ニュースでその会社の名前が出た時の食いつきが全く変わります。

大人気!オリエンタルランド(ディズニー)の事例

子供が興味を持つ銘柄の代表例として、オリエンタルランド(ディズニーリゾート運営)が挙げられます。

この銘柄が金融教育に適している理由は、その分かりやすいビジネスモデルに加え、強力な株主優待制度にあります。 現在の制度では、100株(3年間の長期保有条件あり)を保有し続けることで、ディズニーランド(またはシー)の1デーパスポートが毎年12月に株主の手元に届きます(※2026年現在)。

もちろん、1株を買っただけで優待が貰える訳ではありません。しかし、お小遣いやお年玉を使って、コツコツと時間をかけて買い増しを続け、いつか100株に到達することを目標にするのも面白いでしょう。

数年かけて100株の株主になって、「自分が好きな会社から、チケット(株主優待)が届いた!」この原体験は、数字上の利益以上に、子供の心に強く残ります。40周年などの節目には記念配当が出ることもあり、長く応援すれば報われるという長期投資の精神を学ぶのに最適な教材と言えるでしょう。

※個別株は値動きが激しく、優待廃止のリスクもあります。購入を推奨するものではありませんが、親子で「リスクとリターン」を話し合うきっかけとしては非常に優秀なツールです。

未成年口座をどこで開くか?(注意点あり)

未成年口座を開設する前に、当サイトの読者であるあなたには、もう一つ重要な鉄則を思い出していただく必要があります。

それは、「積立用の新NISA口座(本気資産)」と「個別株の売買口座(遊び・教育)」は、物理的に分けるべきというルールです。一緒の証券会社にしてしまうと、日々の値動きが気になり、長期積立の阻害要因(ノイズ)になるからです。詳しくは以下の記事で解説しています。

親も「サブ口座」を持つ必要がある

この鉄則を守りつつ、未成年口座を作るにはどうすれば良いか。 ここで、未成年口座の実務上のルールが関わってきます。

「未成年口座は、親が口座を持っている証券会社でしか作れない(紐付けが必要)」

つまり、もしあなたが新NISAをマネックス証券(ガチホ用)で運用しているなら、それとは別に教育・優待用のサブ口座として、親であるあなた自身もSBI証券楽天証券に口座を持つ必要があります。

  • メイン(新NISA):マネックス証券などで、淡々とオルカン積立(子供に見せない)。
  • サブ(教育用):SBIか楽天で、親子でワイワイ1株投資を楽しむ。

この2社は、単元未満株(1株投資)の売買手数料が無料(または実質無料)になっており、少額投資で手数料負けすることがありません。大手の中でも、コスト面でこの2社が頭一つ抜けています。

100円や1,000円単位の少額投資をする際、手数料で数十円も取られてしまっては教育になりません。これから親子で1株投資を始めるなら、コスト面で最強のSBI証券(S株)楽天証券(かぶミニ)のどちらかを選んでおけば間違いないでしょう。

結論:失敗できるうちに「投資」と遊ばせよう

資産形成のメインは、新NISAなどで親が着実に進めればOKです。子供の未成年口座は、あくまで学びの砂場だと割り切ってください。

お小遣いの一部でインデックスファンドを買う。比較のために、あえて手数料の高いダメなファンドも買ってみる。いつか夢のチケットをもらうために、ディズニー株を1株ずつ集める。

損をしても「勉強になったね」と笑えるレベルで、色々と試してみるのが一番の学びです。お金は貯めるものという教えに、お金は育てるものという新しい視点を。子供の未来の選択肢を広げるために、まずは親の口座作りから始めてみませんか。

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この記事を書いた人

教育資金デザインラボ代表。元日系投資銀行(IBD)出身のFP兼宅建士。
「お金の世界は嘘ばかり」という信念のもと、ポジショントークを排除した『数字に基づく資産形成術』を発信中。早大理工・英国大学院修了。都内で2児(2歳・0歳)を育てるパパ経営者。

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