【結論】子育て世帯は無理してiDeCoをやるな。最優先は教育費!

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「NISAはやった方がいいって聞くけど、iDeCo(イデコ)はどうなんだろう?」 「節税になるから、早いうちから満額やった方がいいって言われたけど、本当かな?」

書店に行けば「iDeCoは今すぐ始めなさい」という本が並び、銀行に行けば「節税メリットが大きいです」と勧誘されます。 確かにiDeCoは素晴らしい制度ですが、「子育て世帯」に限って言えば、手放しでおすすめできるものではありません。

むしろ、タイミングを間違えると、家計の首を絞めることになりかねません。

この記事では、iDeCoのメリット・デメリットを解説し、子育て世帯が採るべきiDeCoとの正しい距離感について、明確な結論を出します。

目次

そもそも「iDeCo(イデコ)」とは何か?

iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、一言で言えば「自分で作る、自分のための年金」です。 国が用意した「国民年金」「厚生年金」だけでは足りない分を、自分で積み立てて補う制度です。

NISAとの最大の違いは、国が「老後のために自助努力をする人」に対して、とてつもない税制優遇(ご褒美)を与えている点です。

メリット①:掛け金が「全額」所得控除になる(最強の節税)

これが最大のメリットです。iDeCoで積み立てたお金は、全額が「経費」のような扱いになり、その年の所得税と住民税が安くなります。

  • 年収600万円の人が、月2.3万円(年27.6万円)積み立てた場合
    • 所得税・住民税が年間約5.5万円も安くなる!
    • 単純計算で、利回り20%確定のようなものです。

投資の利益が出るかどうかにかかわらず、「やるだけで確実に税金が戻ってくる」。これがiDeCoが最強と言われる理由です。

メリット②:万が一「自己破産」しても没収されない

これは意外と知られていない、iDeCoだけの特別なメリットです。 もし事業に失敗したり、連帯保証人になったりして「自己破産」することになった場合、家や車、預金、そしてNISAの資産などはすべて没収(債権者に配当)されます。

しかし、iDeCoの資産だけは法律で「差押禁止財産」に指定されており、没収されません。 つまり、人生で何があっても、iDeCoに入れたお金だけは「あなたの老後のためだけ」に守られるセーフティネットとして手元に残るのです。 この「鉄壁の守備力」は、他のどの金融商品にもない特徴です。

【警告】子育て世帯にとっての「致命的な罠」

さて、ここからが本題です。 これほど強力なメリットがありながら、なぜ当ラボでは子育て世帯に「無理してやるな」と警告するのか。 その理由はただ一つ。資金ロックです。

「60歳まで原則引き出せない」

iDeCoはあくまで「年金」を作る制度なので、原則として60歳になるまで絶対に引き出すことができません。 解約もできませんし、担保にしてお金を借りることもできません。

これが、これからお金がかかる「子育て世帯」にとっては致命傷になりかねません。

【最悪のシナリオの一例】

子供が大学に入学する際、想定外の費用がかかり、手元の現金が足りなくなった。 iDeCo口座には300万円ある。でも、引き出せない。 結果、iDeCoの資産を横目に見ながら、高金利の「教育ローン」を借りる羽目になった。

これでは本末転倒です。節税メリットよりも、必要な時に現金化できないリスクの方が、子育て期には遥かに恐ろしいのです。

結論:教育費が終わるまでは「後回し」でいい

では、どうすればいいのでしょうか? 結論はシンプルです。

「教育資金の準備が終わるまでは、iDeCoは無理してやるな」

  • 資金に余裕がある人: もちろんやってOKです。節税メリットを享受してください。
  • これからの教育費が不安な人: まずは「NISA」を最優先してください。NISAなら、いつでも売却して学費に充てることができます。

iDeCoは焦って今やらなくても、人生の後半戦にとっておけばいいのです。

「子供が独立〜定年」の期間を活用せよ

子供が独立して教育費が終わるタイミング(例:50代半ば〜)で、家計には余裕が生まれます。

iDeCoの出番は、そこからです。 そこから65歳までの期間、浮いたお金をiDeCoに満額投入してください。 年収が高くなっている定年直近の時期は、節税効果も大きいです。 「教育費が終わった! お金が余った! 税金が高い!」という時期にこそ、iDeCoは真価を発揮するのです。

【朗報】月額上限(枠)は今後「拡大」される見込み

「でも、iDeCoって月額の上限が少ないから、後から始めても間に合わないんじゃ?」 そう心配される方もいるかもしれません。

現在の上限額は、一般的な会社員で月額2.3万円(※企業年金の有無で異なる)などですが、実は国はこの枠を「将来的に大幅に拡大する」方向で議論を進めています。

実際に、2024年12月からは公務員や一部会社員の枠が事実上拡大されましたし、将来的には月額5万円〜数万円規模への増額も検討されています。

つまり、近い未来では、今よりも大きな金額で、一気にラストスパートをかけられる環境も整っているでしょう。 ですから、「枠が小さいから今からコツコツやらなきゃ」と焦る必要はありません。

コラム:「わざわざiDeCo」をやっているのは少数派

「でも、周りはみんな確定拠出年金(DC)をやってるんじゃないの?」 そう思うかもしれませんが、それは多くの場合、会社が掛金を出してくれる「企業型DC」のことです。これは会社のお金なので、家計へのダメージはありません。

しかし、自分のお財布からお金を出して積み立てる「iDeCo(個人型)」に限って言えば、話は別です。 国民年金基金連合会のデータによると、iDeCoの加入者は現役世代のわずか5%程度(20人に1人)。

つまり、「家計を削ってまで、わざわざiDeCoをやっている人」は、圧倒的少数派なのです。 「みんなやっているから」と焦る必要はありません。

商品は何を買えばいい? 答えは「オルカン」

最後に、iDeCoを始める際の商品選びについてお伝えします。 iDeCoには「定期預金」のような元本確保型もありますが、節税メリットだけでなく「運用益非課税」のメリットも活かすなら、投資信託を選ぶべきです。

選ぶべき商品は、NISAと同じく「全世界株式インデックス(オルカン)」一択で構いません。理由は以下の記事で解説しておりますので、読んでみてください。

もちろん、50代から始める場合はリスクを抑えたいと考えるかもしれませんが、iDeCo内の資産配分(スイッチング)はいつでも無料で変更できます。 まずはオルカンで攻めて、引退直前に安全資産(定期預金など)に移す、という柔軟な運用も可能です。

口座はどこで作る? 迷わずマネックスで統一

いざiDeCoを始める時、どこの金融機関で口座を開くべきか。 結論から言うと、iDeCo口座もマネックス証券で統一しましょう。理由はシンプルです。

  1. 「オルカン」が買える: 当ラボ推奨の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」をiDeCo枠で購入可能です(iDeCoでは取り扱っていない証券会社も多いので注意が必要です)
  2. 管理の一元化: iDeCoは60歳まで触らない「開かずの金庫」です。新NISAとiDeCoの口座を分けてしまうと、管理が煩雑になります

当ラボでは、新NISA口座もポイント還元の強さからマネックス証券を推奨しています。

老後まで長く付き合う資産です。新NISAもiDeCoも同じ場所で管理し、シンプルにしておくのが正解です。

ただ一つ注意点として、iDeCoは加入資格確認が行われるため、申し込みから口座開設完了まで「1〜2ヶ月」かかります。「いざ始めてみよう!」と思い立った時にすぐ動けるよう、まずは箱(口座)の準備だけ済ませておくことをおすすめします。

▼ マネックス証券のiDeCoを見てみる

今回の記事では、教育資金の準備が終わるまでは、iDeCoは無理してやらないことの重要性をお伝えしました。 ただ、老後資金作りを後回しにすることに、まだ罪悪感があるかもしれません。「もし将来、老人ホーム代で1,000万円かかったらどうするんだ?」と。 安心してください。その介護破産のイメージもまた、メディアによって作られた幻影です。 次の記事で、「介護の正体」を解説します。

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この記事を書いた人

教育資金デザインラボ代表。元日系投資銀行(IBD)出身のFP兼宅建士。
「お金の世界は嘘ばかり」という信念のもと、ポジショントークを排除した『数字に基づく資産形成術』を発信中。早大理工・英国大学院修了。都内で2児(2歳・0歳)を育てるパパ経営者。

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