【0〜6歳】人生最大の貯め時。この6年で教育費の勝負は決まる

⚠️ この記事の結論

子供が小学校に上がるまでの6年間が、人生で最もお金が貯まるボーナスタイムです。

ここで資産を作れなければ、教育資金の準備は前途多難です。今の恵まれた制度を最大限活かし、黒字を最大化させてください。

「子供が生まれてから、お金がかかって仕方がない」 もしあなたが0〜6歳(未就学児)のお子さんを育てていて、そう感じているなら、認識を改める必要があります。

厳しいことを言いますが、今が一番「お金がかかっていない時期」です。

今回は、なぜこの6年間が人生唯一のボーナスタイムと呼ばれるのか、そしてその余剰資金をどこ(習い事)に投下すべきかについて解説します。

目次

【証拠】データが語る「未就学児=貯め時」の真実

まず、当ラボが33世帯の先輩家庭(中学受験経験者)へのヒアリング調査をもとに作成した、子供の成長に伴う支出推移グラフを見てください。

あなたは今、一番左の「未就学児」のステージにいます。

(※調査結果:各ステージにおける月額平均支出の推移。なお、本グラフの「教育費」には保育料は含まれていません

一目瞭然です。 右側の「中学生」「高校生」の棒グラフと比べてみてください。 灰色のバー(習い事などの純粋な教育費)も、オレンジ色のバー(生活変動費)も、未就学児の時期が圧倒的に低いことがわかります。

※ちなみに、このグラフの教育費には「保育料」を含んでいません。後述する「無償化」の影響や、家庭による差が大きいため除外していますが、それを差し引いてもこの時期の支出の少なさは顕著です。

なぜ、未就学児期がお金がかからないのか。理由は、子供の消費スペックがまだ低いからです。

  • スマホを持たない: 通信費ゼロ。iPhoneの買い替えも不要
  • 食費が誤差レベル: 基本的に親の取り分けや少量の食事で済む。中高生男子のように「米を一瞬で蒸発させる」ことはありません
  • 交際費がない: 友達とスタバに行ったり、ディズニーランドに行ったりしません
  • 服が安い: すぐサイズアウトするため、西松屋やユニクロ、お下がりで十分

子供が中学生になれば、大人と同じ量を食べ、スマホを持ち、部活の遠征費がかかり、塾代はグラフの通り跳ね上がります。 それに比べれば、今のオムツ代やミルク代など、誤差のようなものです。

この時期に圧倒的な黒字を作り、教育費の原資を一気に確保してしまうこと。これこそが、将来の教育費破綻を回避し、余裕を持って子供の進路を応援できる王道の勝ちパターンです。

先輩世代が嫉妬する「東京都の無償化」バブル

さらに、今の現役子育て世代(特に東京都民)は、数年前に子育てを終えた先輩世代よりも、圧倒的に有利な条件で戦っています。行政の支援が、かつてないほど手厚くなっているからです。

その象徴が東京都における保育料の無償化です。かつては月数万円かかっていた認可保育園の費用が、今どうなっているかご存知でしょうか。

▼ 保育料の比較(0〜2歳児クラス・認可保育園の場合)

区分国の基準(全国)東京都の対応
第1子有料(所得に応じる)無償
第2子半額無償
第3子以降無償無償

要するに、東京都では2026年現在、所得制限なしで全ての子どもの保育料がタダになっています。

もちろん、東京都民は住宅価格の高騰などに苦しめられているのも事実です。しかし、その家計を圧迫する固定費(住居費)の痛みを補って余りあるほど、保育料ゼロという恩恵は強烈です。

浮いたお金の使い道。「習い事」のトレンド

では、保育料などが浮いて生まれた「余剰資金」を、今の親たちは何に使っているのでしょうか?

もちろん、王道は将来のための貯蓄・投資です。まずはここを埋めるのが大原則ですが、当ラボの肌感覚として、明らかに近年増えているトレンドがあります。

それが、早期教育(習い事)への投資です。

「生活費はかからないが、その分、子供の可能性を広げるために種を撒いておきたい」 制度の恩恵で負担が軽くなった分、そのお金を子供の教育に再投資する家庭が非常に増えている印象です。一般的な習い事のトレンドは以下の通りです。

0〜2歳(乳幼児期):脳と身体の刺激

  • ベビースイミング: 親子のスキンシップと、水への恐怖心をなくす。
  • リトミック・音楽教室: 音感やリズム感を養う情操教育。
  • 幼児教室: 知育遊びを通じて、脳に刺激を与える(小学校受験の準備段階)。

3〜6歳(年少〜年長):基礎能力の構築

  • スイミング(圧倒的No.1): 基礎体力の向上。「小学校で泳げないと困る」という親の心理。
  • 体操教室: 都会の子は運動不足になりがち。体の使い方や運動神経の土台作り。
  • ピアノ・音楽教室: 指先を使い、感性や集中力を養う。
  • 通信教育(こどもちゃれんじ等): 読み書きや生活習慣、時計の読み方などの入学準備。

これらは、近所の教室に通ったり、自宅で通信教材を使ったりするのが一般的です。 余剰資金を使って子供の可能性を広げることは、非常に素晴らしい投資です。

【コラム】英語だけは「教室」に通わせるのは無駄

スイミングやピアノとは違って、英語だけは週1回の教室通いなどは無意味です。言語習得のメカニズム上、週に1回50分教室に通っただけで上達するなんてことはまずあり得ません。

英語だけは外注ではなく「環境作り」が全てです。ここを間違えると数百万円をドブに捨てることになります。詳しくは、以下の記事をご参照ください。

結論:この6年間で「最強の防波堤」を築け

0〜6歳の期間は、人生におけるボーナスタイムです。

  • 生活コストは最低レベル
  • 行政支援は最強レベル

この追い風に乗って、とにかく今は可能な限りの黒字(貯蓄+投資)を作ってください。

今、楽をするか。今のうちにダムに水を貯めておくか。 ここでの行動が、15年後の家計の命運を分けます。

次回は、いよいよボーナスタイムが終了し、支出の波が押し寄せ始める「ステージ②:小学生編」について解説します。 「小1の壁」「小4の壁」そして「中学受験」……。課金の入り口に立った親たちが直面する現実とは?


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この記事を書いた人

教育資金デザインラボ代表。元日系投資銀行(IBD)出身のFP兼宅建士。
「お金の世界は嘘ばかり」という信念のもと、ポジショントークを排除した『数字に基づく資産形成術』を発信中。早大理工・英国大学院修了。都内で2児(2歳・0歳)を育てるパパ経営者。

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